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国産材コラム

APF数値を参考に

暮らし方上手

環境によく経済的

 

暑中お見舞い申し上げます。エアコンが無い現場で作業をしている職人さんには頭が下がります。冷えた室内に帰ると気持ちがいいですが、気温差が身体にこたえることもあります。自然志向の住まいづくりの設計者としては、できるだけエアコンなしで過ごしたいですが、この気温の高さでは、真夏の短い期間でも上手にエアコンと付き合うことも大切になります。

 

我が家の改築の際に、長年使っていたエアコンを買い換えました。その時に参考にしたのが、APFという数値です。通年エネルギー消費効率といって、エアコンを1年間使用した時に必要な冷暖房能力を1年間でエアコンが消費する電力量で割ったものです。難しいことはさておき、APF6.0以上のものが十分に効率がいいものということを頭に置いて、量販店へ。その数値は省エネラベルに記載されているのですが、小さく書かれていて、誰もそんな数値を見ていません。店員さんも「何帖のお部屋で使われますか?」と聞いてきます。16帖ですなんて答えるとAPF数値が低い高価なのを勧めてきます。

 

APF6.0以上でかつ、安く購入できるモノを選ぶと10帖用のAPF5.8の商品がありました。店員さんは渋い顔をして、「能力が小さいので、取付に伺った時にお部屋の広さを見てお断りすることもありますし、小さな力でフルパワーで使われると早く壊れますので・・・」となかなか売ってくれません。

 

しかたなく帰宅してからインターネットでそのエアコンを購入しましたが、リビングで快適でかつ電気量少なめで冷やしてくれています。是非、APF数値ご参考にして下さい。

 

(「木族」2016年8月号より)

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